<特定非営利活動法人>JATI-日本トレーニング指導者協会-

発足について

発足の経緯

全国のトレーニング指導の現場で、最善の問題解決を目指して日々模索している、ストレングス&コンディショニングコーチを始めとしたトレーニング指導者達がいます。自らの知識・技能を存分に発揮することで社会に貢献し、専門職として広く社会的に認知され、高く評価されることを目指しています。

そのような人たちが、常に研鑽を積み、専門職としての知識と技能を高めるべく、お互いに交流を拡げ、情報交換や議論を深める場を作りたいという機運が高まり、この会の発足に至りました。

2005年12月23日、名古屋に集った11名が会の発足の意思を固めました。その後、趣旨に賛同した5名を加えた16名を発起人に、2006年4月15日京都において、任意団体としての創立を迎えました。

そして2006年8月7日に神奈川県から特定非営利活動法人の設立が承認され、8月21日に、正式に特定非営利活動法人として設立に至りました。

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名誉会長祝辞

このたび体力トレーニングの専門家が集って日本トレーニング指導者協会が設立されたことを、同好の士として心からお慶び申し上げます。

『体力』、あるいはこれに類する言葉がいつの頃から登場したのか定かではありませんが、私の知る限りでは明治30年頃に、欧米人に較べて日本人の筋力・パワーが弱いと指摘した文章があります。講道館創始者嘉納治五郎氏が記した、大要次のようなものです。『欧洲の兵士は大砲を3人で操作できるのに、わが国の兵士は5人必要とする』つまりわが国の兵士の筋力・パワーが欧洲の兵士の6割しかない、というわけです。

そういえば同氏が書いた別の文章の中にも、わが国のオリンピック出場選手が体力的に劣勢にある、と記されていたように思います。日本選手の体力不足は、その後のオリンピック参加ごとに反省として語りつがれてきました。

これの改善に日本体育協会が敢然と取り組んだのは昭和39年の第18回東京オリンピックを目指したときのことでした。 Circuit Training や Weight Training、Isometrics が普及していったのはこのときからでした。これらに続いて Interval Training や Fartlek などの持久力養成トレーニングが、また柔軟性養成の Stretching が広まっていきました。

語呂合せが好きな私は、かねてから体力を"Strength(筋力)"、"Stamina(持久力)"、"Suppleness(柔軟性)"の3要素を上げて、それぞれの頭文字を取り上げ『体力の3"S"』と呼んできました。

当然のことですが、これらの各要素はそれぞれ独自の発展の歴史をもっています。しかしスポーツ競技の分野はいうに及ばず、高齢化が進み、体力づくり・健康づくりに多くの人が関心を寄せる今は、体力・健康づくりの専門家が一堂に会して、それぞれの専門知識を披瀝しあうことは大きな意味があることと思います。

これまで体力トレーニングは外国からもち込まれたものが多かったように思われますが、いまこそ日本発の体力・健康トレーニング法が誕生してもよいのではないでしょうか。一つ皆様方の力を合せて、本協会の会員になってよかったと思われるような立派な団体に育て上げようではありませんか。

2006年5月31日

日本トレーニング指導者協会名誉会長 窪田登(執筆当時 理事長)

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発起人

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