<特定非営利活動法人>JATI-日本トレーニング指導者協会-

セミナー詳細

JATIスペシャルワークショップ「エキセントリック運動の理論と実践」(富山県)

参加申込受付は終了しました

本ワークショップは、 新たな知見が分かってきているエキセントリック運動を用いたトレーニングについて、 科学的な背景から現場での実践的指導方法まで包括してご教授いただくもので、オーストラリア在住の野坂先生のセミナーを受けられる貴重な機会となります。高齢の方へのトレーニングとして応用できる内容も多く、体力に不安があっても実技講習に参加していただくことも可能です。今後、効果的なエキセントリックトレーニングを社会に広めるためにも、多くの方々にご参加いただければ幸いです。


このワークショップは豪日交流基金 (AJF) の協力を得て、昨年7月に北海道、12月に愛知、大阪、岡山、福岡、そして今年の1月に東京で、オーストラリアのEdith Cowan University (エディスコーワン大学) から野坂和則先生 (オーストラリア在住) を招聘して実施しました。しかし、北信越地区と東北地区での開催ができなかったため、野坂先生の多大なご協力をいただき今年度はJATI独自の企画として富山と仙台で開催します。



 

    概要

日時 2023年12月10日(日) 10:30~15:30 (受付10:00~)
会場 富山県総合体育センター 第2トレーニング室 (富山県富山市秋ケ島183番地)
→アクセス
受講料
(税込み)
 ●会員 6,000円
 ●一般 9,000円
 ●学生 7,000円 ※事前に学生証の写しをメールで確認いたします
定員 20名(先着)
継続単位 ●JATI:4単位
●日本スポーツ協会公認スポーツ指導者更新研修
この研修の参加により、公益財団法人日本スポーツ協会公認スポーツ指導者 資格の更新研修を修了したことになります。 ただし、次の資格については、更新研修の実績にはなりません。 [水泳、サッカー、テニス、バスケットボール、バドミントン、剣道、空手 道、バウンドテニス、エアロビック(コーチ4のみ)、チアリーディング(コ ーチ3のみ)、スクーバ・ダイビング、プロゴルフ、プロテニス、プロスキ ー、オリエンテーリング、スポーツドクター、スポーツデンティスト、アス レティックトレーナー、スポーツ栄養士、クラブマネジャー](2023年4月1日 現在) ※公認スポーツ指導者資格の更新研修の詳細は公益財団法人日本スポーツ協 会のホームページにてご確認ください。 ※指導者マイページへの受講実績の反映は、平均2カ月後となります。
持ち物 ・屋内用シューズ
・動きやすい服装
参加賞 会場で机を用意できない場合がありますので、メモ等を取るために、参加者の皆様にはJATIオリジナルバインダーをお渡し致します。
 申込期限 ●参加申込 ~2023年12月4日(月) 17時
●参加費お振込期限 ~2023年12月5日(火)
注意事項 ●キャンセルについて
2023年12月5日(火)17時までに事務局にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、お支払い済みの参加費を返金致します。
返金手数料として500円を控除した額の返金となります。


●講習中の撮影や録音はご遠慮ください。
●昼食は各自でご準備ください。また、ゴミは必ずお持ち帰りください。

●当イベント開催中に、協会が撮影した写真・動画等を、JATIの機関誌やホームペー ジ、SNS等で公開する場合があります。また、報道機関等協会が撮影を許可した者が 撮影した写真・動画等が、新聞や雑誌、ホームページ等で公開されたり、各種コンテンツとして利用される場合があります。あらかじめご了承願います。 
●新型コロナウイルス感染症の状況により、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
 

 
    スケジュール
 
時間 内容
10:00 ~  受付
10:30~12:30 エキセントリック運動の特徴と効果(講義)
12:30~13:30 昼休憩
 13:30~15:30 器具を用いないエキセントリック運動とその指導法(実技)
※実技は着席状態やその場で軽く動く内容が主となります(激しい運動ではありません)
※スケジュール・内容は変更になる場合がございます。 


    講演内容

エキセントリック運動の理論と実践

運動を処方するにあたり、運動の強度、時間、頻度と並んで重要な要素に、筋活動(収縮)様式がある。筋活動様式は、筋に対する負荷と筋力の関係から、負荷=筋力(アイソメトリック、等尺性)、負荷<筋力(コンセントリック、短縮性)、負荷>筋力(エキセントリック、伸張性)に分類される。
エキセントリック筋活動で発揮できる最大筋力は、アイソメトリックやコンセントリック筋収縮のそれよりも大きい。また、最大下の筋力発揮が繰り返される運動では、エキセントリック筋収縮が主となる運動(エキセントリック運動、例えば階段下り)はコンセントリック筋収縮が主となる運動(例えば階段上り)に比べ代謝的負担が少ないが、認知的負担は大きい。骨格筋量及び機能を維持 × 向上させることは、健康の維持 × 増進、慢性疾患の予防 × 治療において必須である。これらを達成するには、エキセントリック筋活動を強調した運動が有効であると考えられる。
エキセントリック運動トレーニングにより、筋肥大や筋力増加が効果的に達成できるだけでなく、収縮期血圧を下げたり、インスリン感受性を高めたり、血中の脂質プロファイルを改善したりする効果も期待できる。日常生活の中で意識的にエキセントリック運動トレーニングを実施していくことは健康寿命の延長に役立つに違いないと予測されるが、さらなるエビデンスが必要である。
エキセントリック運動トレーニングは未だトレーニングの主流ではないが、これから5年後には主流になっているかもしれないし、そうなって欲しいと思う。そのために皆さんのお力をお借りしたい。



    講師

講師 野坂 和則 氏
(Edith Cowan University 教授 (エディスコーワン大学、オーストラリア))
 
  東京学芸大学教育学部卒業、同大学大学院教育学研究科修士課程修了。横浜市立大学文理学部助手、同大学理学部講師を経て同大学大学院総合理学研究科准教授を2004年3月まで務める。この間2年、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州立大学でDr. Priscilla M. Clarksonの元、エキセントリック運動による筋損傷の研究を行う。1995年、横浜市立大学医学部より博士号 (医科学) を取得。 2004年4月からエディスコーワン大学に移り研究、教育を行っている。2009年に教授となり、2016年より2021年まで医科学健康科学部の運動スポーツ科学部門ディレクターを務めた。現在は、医科学健康科学部の博士課程コーディネーターを務める。エキセントリック運動に伴う筋損傷の研究者として世界的に知られ、エキセントリック運動トレーニングの研究も精力的に行っている。学術研究論文数は350編を超え、その約70%の論文はエキセントリック運動に関するものである。2023年8月末時点でのh-indexは68、citation数は15,000を超える (Scopus)。 Google Scholar におけるh-index は88、citation数は26,500以上である。ORCID ID: 0000-0001-7373-4994. 著書に「ゆ~っくり座れば、一生歩ける!」(日本文芸社)、「筋トレ革命 エキセントリックトレーニングの教科書」(新星出版社)、「60歳からのエキセントリック体操」(東洋館出版社)などがある。学生時代は陸上競技短距離 (100 m、200 m) の選手。 趣味はテニス。 パース在住。



    参考書籍

ゆ~っくり座って健康に! 60歳からはじめるエキセントリック体操(東洋館出版)
※当日、会場での販売はございませんので、必要な場合には、書店等でご購入をお願いします。
 


    お申し込み
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